トップ議員活動

議会報告 Vol. 6

2025.09.17

    議会報告 Vol. 6

    長崎の未来を創る新たな挑戦 ― 財政・観光・平和・動物愛護

    1. 概要

    私は今回の一般質問において、長崎市が抱える厳しい財政状況と人手不足という現実を直視し、既存の枠組みにとらわれない新しい市政のあり方を提案しました。行政がすべてを抱え込むのではなく、民間との連携やデジタル技術の活用、そして次世代を担う子供たちへの教育的視点を取り入れることで、持続可能な街づくりを目指す私の考えを詳しくお伝えします。

    2. 私が掲げた主な論点

    • 市主催イベントの抜本的見直し: 予算と人的コストに見合う効果を検証し、民間主導への切り替えを提言しました。

    • 公共施設の「壁面」を資産に: 壁面アート(ミューラル)による新たな財源確保と景観向上を提案しました。

    • 「歩きたくなる街」への仕掛け: インパクトのあるフォトスポット設置や、伝統行事「長崎くんち」を活かした回遊性の向上を求めました。

    • 被爆体験のデジタル継承: VR技術の導入と、長崎独自の歴史的文脈(キリスト教コミュニティ)を活かした世界への発信を訴えました。

    • 動物愛護を通じた命の教育: 動物愛護管理センターを拠点とした、小中高生向けのボランティア制度創設を提案しました。

    3. 各論点の詳細

    行政のあり方と新たな財源の確保

    私は、市が主体となって実施している年間60件以上、約2億円規模のイベントについて、その効果を厳しく検証すべきだと主張しました。職員の過度な負担を軽減するためにも、市は「運営会社」のような役割から脱却し、民間に主導権を委ねてサポートに徹するべきだと考えています。

    また、公共施設の壁面を企業広告を兼ねたアート「ミューラル」として活用することを提案しました。現在は条例による制限がありますが、他都市の事例を参考に規制緩和を進めることで、市費を投じずに街を彩り、財源を確保する手法を模索するよう求め、市からも前向きな答弁を得ることができました。

    観光客の回遊性を高める仕掛けづくり

    長崎の観光課題である「点から線への回遊性」を高めるため、私は「一目で長崎とわかるインパクトのあるフォトスポット」の設置を提案しました。SNSでの拡散効果を狙い、市有施設などの適切な場所への設置を検討するよう訴えました。

    さらに、「長崎くんち」の出し物についても、一箇所に集約する資料館構想だけでなく、各踊り町で日常的に展示し、デジタルスタンプラリーなどと組み合わせて街全体を歩いてもらう仕組みこそが、地域経済に貢献する理想的な形だと提言しました。

    平和への想いを次世代、そして世界へ

    私自身が広島で体験したVRによる被爆体験に強い衝撃を受けたことから、長崎でも最新技術を用いた被爆の実装継承を急ぐべきだと訴えました。また、浦上のキリスト教コミュニティが受けた甚大な被害という歴史的文脈は、世界の人々の共感を呼ぶ「共通言語」となり得ます。この長崎独自の視点を活かし、より積極的に世界へ平和を発信していくべきだと主張しました。

    動物愛護を通じた「命の尊厳」の教育

    新しくなった動物愛護管理センターを、市民にとってより身近な場所にしたいと考え、小中高生を対象とした期間限定のボランティア制度を提案しました。幼い頃から動物の命と向き合う経験は、他者への優しさや平和を尊ぶ心に繋がると確信しています。市からは、実施に向けて前向きに検討するとの回答をいただきました。

    4. 市民生活に関係するポイント

    • 税金の有効活用: イベントの効率化や民間委託を進めることで、限られた予算と職員の力を、より市民生活に直結する分野へ集中させることができます。

    • 地域の賑わいと魅力向上: 壁面アートや回遊性の向上策により、地域に新しい活気が生まれ、地元経済の活性化が期待されます。

    • 子供たちの学びの場: 動物愛護や最新技術による平和学習を通じて、子供たちが長崎の歴史や命の尊さを学べる機会が増えます。

    5. 今後の注目点

    • 規制緩和の進展: 公共施設へのアート広告を可能にするための、具体的な条例改正の動きを注視してまいります。

    • 官民連携の具体化: 市のイベントがどのように民間へ移行され、効率化されるのか、その進捗を確認していきます。

    • 学生ボランティアの実現: 次の夏休みまでに、子供たちが参加できるボランティアプログラムが整備されるよう、継続的に働きかけます。