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議会報告 Vol. 4

2024.12.04

    議会報告 Vol. 4

    誰もが働きやすく、支え合える長崎へ。

    1. 概要

    令和6年12月の長崎市議会において、私は「働く環境の改善」「動物福祉」「教育・療育のデジタル化」など、市民の皆さんの暮らしに直結する6つの項目について一般質問を行いました。

    今回の質問では、大きな予算をかけずとも、制度の運用やデジタル技術(DX)の活用によって解決できる課題を中心に提案しました。市役所という組織のあり方から、お子さんの教育環境、そして言葉を持たない動物たちの命の守り方まで、多角的な視点で市長や教育長と議論を交わしました。

    2. 私が掲げた主な論点

    • 市職員の働き方改革:人材確保のための「選択的週休3日制」と「フレックスタイム制」の導入検討

    • カスハラ対策:職員を守り、サービスの質を維持するための「対応ガイドライン」の策定

    • 動物愛護の充実:センターに収容された負傷動物の治療に関する「明確な指針」の作成

    • 療育のDX活用:発達支援が必要なお子さんと保護者の負担を減らす「デジタル情報共有」の推進

    • 教育のバランス:1人1台端末(ギガスクール)の活用と「書く力」の維持、保護者の不安解消

    3. 各論点の詳細

    働く環境の改善とカスハラ対策

    市役所が質の高い市民サービスを継続するためには、まず働く職員が心身ともに健康である必要があります。私は、若者世代に魅力的な職場とするため、勤務時間を柔軟に選べる「フレックスタイム制」や「週休3日制」の導入を提案しました。市側からは、先行自治体の事例を調査し、今後の方向性を見定めるとの説明がありました。

    また、深刻な問題となっているカスタマーハラスメント(カスハラ)についても触れました。実態調査では約25%の職員が被害を実感していることが判明したため、市は年度内に具体的な指針とマニュアルを整備し、弁護士による相談窓口を早急に設置する方針を示しました。

    動物愛護管理センターの体制強化

    センターに収容される動物の中には、怪我をした「負傷動物」が多く含まれます。これまで曖昧だった治療の基準(指針)を明確にすることで、職員の異動があっても安定した医療が提供できる体制を求めました。市からは、一頭でも多くの命を救うため、統一した基準の策定に取り組み、獣医師会との連携や職員のスキルアップを図るとの回答を得ました。

    療育現場でのデジタル活用(DX)

    発達障害のあるお子さんの支援(療育)において、家庭、学校、病院などの間で情報共有が「紙」ベースで行われており、保護者の大きな負担になっています。私は、ICT(情報通信技術)を活用したデジタル連携によって、事務作業を効率化し、診断までの待ち時間を短縮することを提案しました。市は、個人情報に配慮しつつ、関係機関の意見を聞きながらDX活用の検討を進めると答えました。

    ギガスクール構想と「書く力」

    学校で1人1台のパソコン活用が進む一方で、保護者からは「鉛筆で書く力」が落ちるのではないかという不安の声も届いています。私は、デジタルとアナログのバランスについて教育委員会の見解を問いました。教育長からは、パソコンはあくまで手段であり、授業では書く時間も十分に確保しているとの説明がありました。今後は学級通信などを通じて、保護者へより丁寧な情報発信を行うとしています。

    4. 市民生活に関係するポイント

    • 子育て世帯の負担軽減:療育の情報共有がデジタル化されれば、何度も同じ説明を各機関にする手間が省け、お子さんに寄り添う時間が増えます。

    • 安心・安全な公共サービス:カスハラ対策や働き方改革によって、窓口や現場の職員が疲弊せず、安定した行政サービスを受けられる環境が守られます。

    • 防災教育の充実:中学生向けに自分事として考えられる「防災ハンドブック」の活用を提案しました。ご家庭で災害時の連絡先などを話し合うきっかけ作りを推進します。

    5. 今後の注目点

    今回の一般質問を通じ、市側からは多くの前向きな検討回答が得られました。今後は、年度内に策定される「カスハラ指針」の内容や、療育DXの具体的なシステム構築がどのように進むのかを、引き続き注視し、皆さんに報告してまいります。