2024.06.21
議会報告 Vol. 2
現場の声から動かす長崎市政報告
1. 概要
今回の一般質問では、「長崎の歴史的資源の活用」、「次世代のファンを育てる観光」、「街ねこの不妊化事業」、「公共施設の動物福祉」、そして「新しい産業の育成」という5つの大きなテーマについて、市民の皆様の視点から提言を行いました。
長崎が持つ独自の強みを活かしつつ、現場のボランティアの皆様や、未来を担う若者たちにとってより良い仕組みを作るため、市側と建設的な議論を交わしました。
2. 私が掲げた主な論点
歴史的建造物の活用: 大浦地区にある市所有の洋館を、民間の力を借りてより魅力的な場所にすること
修学旅行生のファン化: 平和学習だけでなく、将来また長崎を訪れてくれる「リピーター」を増やす視点を持つこと
街ねこ活動の負担軽減: 猫の繁殖サイクルに合わせた柔軟な申請制度と、手続きのオンライン化
動物福祉(アニマルウェルフェア): 市の施設で飼育される動物たちが、より健康で自然な行動が取れる環境を整えること
新産業(スタートアップ)支援: 海や生命科学など、長崎の強みを活かした企業をピンポイントで応援すること
3. 各論点の詳細
歴史的な洋館をもっと身近で魅力的な場所に
大浦地区にある「別甲工芸館」などの洋館は、観光客の目に触れる絶好の場所にありながら、十分に活用されていないと感じていました。私は、これらを民間のノウハウを活かして、市民も観光客も楽しめる場所に変えるべきだと提案しました。 市からは、「今年度に民間企業へのヒアリングなどの調査を行い、来年度には具体的な活用方法を決定する」との回答がありました。
修学旅行生を「未来の長崎ファン」に
長崎には毎年約30万人もの修学旅行生が訪れます。私は、彼らを単なる通過客ではなく「将来の観光客」と捉えるべきだと主張しました。 市側は、学生が自ら考える「探究型学習」のプログラムを強化していると説明しました。私はさらに一歩踏み込み、京都などの事例を参考に、数値目標を掲げた積極的な誘致や、近隣市町と連携した魅力的なプラン作りを要望しました。
街ねこ不妊化事業の仕組み改善
現在、地域の猫トラブルを防ぐための不妊手術補助金は、申請時期が限られているため、猫の繁殖スピードに追いついていないという課題があります。私は「通年(いつでも)申請できる仕組み」や「オンライン申請」を求めました。 市からは、「最初の申し込みについては、来年度からオンライン化できるよう準備を進める」との前向きな回答を得ました。また、現場で活動するボランティアの皆様と、より効果的な方法を話し合う「意見交換の場」を設けることも約束していただきました。
市の施設で暮らす動物たちの幸せ(動物福祉)
長崎公園や稲佐山公園で飼育されている動物たちについて、専門の獣医師との連携が不足している現状を指摘しました。また、「アニマルウェルフェア(動物が心身ともに健康に過ごせる考え方)」に基づいた管理を求めました。 市側は、「今後、獣医師との連携を検討し、動物福祉の視点を持って管理体制をアップデートしていく」と回答しました。また、市民からの寄贈品などの扱いを透明化するための、共通の記録フォーマット作成も認めさせました。
長崎の強みを活かした新しい企業への支援
海洋、生命科学、デジタルといった、市場規模が大きく長崎の強みが活かせる分野での企業支援(スタートアップ支援)について質しました。 私は、長崎大学などと連携し、特に「海」を実証実験の場として提供するなど、長崎ならではのメリットを打ち出すべきだと提言しました。市からは、「実証フィールドの提供など、積極的なサポート体制を構築していく」との姿勢が示されました。
4. 市民生活に関係するポイント
地域の賑わい: 歴史ある建物がカフェや文化施設として活用されれば、地域に新しい活気が生まれます。
身近なトラブル解決: 街ねこの不妊手術がスムーズに進むことで、鳴き声や糞尿被害などの地域トラブルの減少につながります。
豊かな教育環境: 公園の動物たちが適切な環境で飼育されることは、子供たちが命の大切さを学ぶ場としても重要です。
地元の仕事づくり: 新しい産業が育つことで、若者が地元で働けるチャンスが増え、地域経済が活性化します。
5. 今後の注目点
令和7年度の洋館活用方針: 民間のどのようなアイデアが採用されるか、注視していきます。
ボランティア意見交換会の内容: 現場の声が本当に制度改善に反映されるか、継続して確認します。
実証実験の進展: 長崎の海や大学の知恵が、実際に新しいビジネスとして形になるかを追っていきます。